けんちゃん
「もしもブラックホールに吸い込まれたら」です!!!
全ての物質を吸い込み、光さえも吸収してしまうブラックホール。
そんな宇宙の脅威に吸い込まれた人間の末路とは・・・
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ブラックホールの誕生
まず初めにブラックホールとは、極めて高密度で、強い重力のために巨大な質量が一点に集中し、その重力と密度で空間自体が無限に落ち込んで行く、光すら脱出出来ない想像を絶する超重力の天体のことを言います。
ちなみに、想像を絶する強重力とはどのようなモノなのでしょうか?
例えるならば、ブラックホールの超重力は地球丸ごと1つを1センチほどの大きさ、つまりパチンコ玉くらいの大きさまで圧縮するほどだといいます。
そんなブラックホールはどのようにして生まれるのでしょうか?
それは太陽のような恒星と呼ばれる自ら輝きを発する星が、寿命を迎えると生まれます。だからと言って、太陽が寿命を迎えてもブラックホールになるワケではありません。
ブラックホールになるには、非常に巨大な質量が必要とされており、現在の推測では太陽の質量の20倍以上の恒星がその生涯を終えるとブラックホールになってしまうと考えられています。
そのメカニズムは、恒星自体が地球等のような惑星とは比べモノにならない巨大な質量を持っており、その質量による重力の収縮力で内部に熱核融合反応が起こり、外に膨らもうとする膨張の力が発生する事で、恒星としての形状を保つ事が出来ています。
しかし、核融合反応は永遠に続くワケではなく、いつかは核融合の燃料である水素やヘリウム等が尽きてしまいます。
その燃料が尽きてしまった時が恒星の終焉であり、核融合による膨張する力が無くなってしまうと、自重による重力で、一気に星の中心に向かって落ちて行く急激な収縮が始まります。
そして起こるのが収縮の反動による衝撃波の発生。
これが俗にいう超新星爆発という爆発現象です。
巨大質量を持つ恒星が最期を迎えると、
恒星を形作っていたガスは超新星爆発で吹き飛ばされしまいますが、急激な収縮による重力源はその場に残り、ついには限りなく高密度で超重力の天体・ブラックホールが誕生すると言われています。
光さえも吸い込んでしまうブラックホールに我々人間が吸い込まれた場合一体どのようなことが起こってしまうのでしょうか?
じゃないとあんなに飴とかお菓子が出てくる意味がわからない…
闇病み子
けんちゃん
闇病み子
けんちゃん
けんちゃん
るんですが、それらを紹介していきます
スパゲッティ化現象
まず一つは、『スパゲッティ化』と言われる現象が起きるとされています。ブラックホールに近づいていくとすると、ある特定の場所から急激に吸い込まれ、光さえも脱出できなくなります。その地点のことを「事象の地平面」と言います。そこから先、ブラックホールは底に行けば行くほど、その重力は急激に強くなっていきます。そのため、もし仮に頭からブラックホールに落ちたとしたら、足とのわずかな距離の差でも、かかる重力の差はとてつもなく大きなものとなり、その結果、肉体はまるでスパゲッティのように長細く引き伸ばされ、最後は引き裂かれてしまいます。
これはみなさんが想像する超重力のブラックホールのイメージ近いかもしれません。
けんちゃん
引きさかれてるから!!
ホログラム化説
もう一つ、最近の研究によって提唱されている説があります。それは、
ブラックホールに吸い込まれた人間はホログラムになって存在し続けるかもしれないというものです。
1974年に「車椅子の物理学者」として著名なスティーヴン・ホーキング氏は、ブラックホールの事象の地平面は燃えており、ブラックホールはごく僅かではあるが常に質量を失い続け、長い年月をかければ最終的に蒸発してなくなるという可能性を主張しました。
しかし、ここで問題になるのがブラックホールに取り込まれた物質の「情報」までもが消滅してしまうということです。
何が問題なのかを説明しましょう。
まず、ここでいう「情報」とは粒子の並び方の状態のことです。
例えば同じ炭素原子であっても、原子の並び方によってダイアモンドになったり、黒鉛になったりします。
これは「情報」によって原子自体は同じなのに物質が異なるということです。
そして、この「情報」というものは量子論の原則では、決してなくなるはずのないものなのです。
つまりブラックホールが消滅し、取り込まれた物質の「情報」までもなくなるということは、量子論の原則が崩壊してしまうこと意味している事が問題なのです。
このことを「ブラックホール情報パラドックス」と呼び、この矛盾に理論物理学者たちは取り組むことになりました。
「ブラックホール情報パラドックス」は30年もの間にわたって議論が積み重ねられ、様々な理論を駆使した思考実験の結果、ブラックホールに取り込まれた情報は決して消滅しないことが説明可能となりました。
この説が正しいとすれば、理論物理学者のサミア・マッサ氏が提唱するファズボール仮説によると、ブラックホールに落ちた人間は完全に消滅するのではなく、見た目のうえでは立体的な“ホログラム”になってブラックホールの表面に“貼りついて”保存されるのだといいます。人間の身体がまるで蜃気楼のようなスケスケのホログラムになることで、質量がなくなり、「ブラックホール情報パラドックス」の矛盾を起こすことなく情報が保存され、ブラックホールが蒸発するときに外に出てくることになります。
ホログラム化ってスケスケになっちゃうんでしょ!?
はーずーかーしーい〜〜♡
闇病み子
けんちゃん
ホワイトホール説
最後に紹介する説は、人類の夢である、タイムマシンやワープ技術にも関わる説です。
人類のこれまでの観測で、ブラックホールは多数確認されていますが、まだまだ謎が多い未知の天体です。
そしてさらに未知なのが、ホワイトホールという天体です。
ブラックホールが光さえも吸い込む宇宙空間に開いた穴なのに対し、ホワートホールは逆にブラックホールが吸い込んだ物質を吐き出す出口のような天体だとされています。
実際のところホワイトホールは発見に至っていないのですが、理論上、ホワイトホールは存在し得ると考えられています。
ブラックホールとは相対的な位置づけになるホワイトホール。
2つの天体の間にはブラックホールとホワイトホールを繋ぐトンネルであるワームホールという空間領域が存在するのではと考えられています。
ホワイトホールが確認されていないためワームホール自体も未確認の存在ではあるのですが、この領域は、宇宙戦艦ヤマトなどのSFアニメの世界でお馴染みのワープ空間とも言え、時空と時空を光の速さ以上で繋ぐことが出来るのではと考えられています。
そのため、アメリカのキップ・ソーンたち相対論研究者は、ワームホールの理論を使ってタイムマシンを考えました。光速で運動する物体の時間が遅くなるという特殊相対性理論の結果を適用すれば、過去に戻るタイムマシンがつくれると主張したのです。
仮説通りにホワイトホールとブラックホールがワームホールによってつながっているとすれば、ブラックホールに吸い込まれた人間は過去にタイムスリップしてしまうのかもしれません。
実際に人間がブラックホールに吸い込まれた実例はないので、どの説も理論上の話ではありますが、恐ろしくもあり大変興味深い説ばかりです。
闇病み子
けんちゃん
闇病み子
けんちゃん
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