都市伝説!IQ210の男が完全犯罪に挑んだ結末とは・・・
今から約100年前、シカゴ郊外にある自然保護地域の排水溝で
少年の変死体が発見された。
わずか16歳で、その命を絶たれた彼の名は「ボビー・フランクス」
全米が驚愕し、怒りに震えたこの殺人事件の背景とは?
けんちゃん
闇病み子
けんちゃん
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警察の捜査の目を欺き、証拠を残す事なく犯行を成し遂げる完全犯罪。
そんな緻密に練られた犯行計画と、事件の結末を紹介していきます。
闇病み子
けんちゃん
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全米を驚愕とさせた事件の真相とは。
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IQ210超えの2人が企んだ完全犯罪の行方とは・・・
1924年5月22日、シカゴ郊外にある自然保護地域の排水溝で
当時、16歳の少年ボビー・フランクスの変死体が発見されました。
遺体は、見るも無残な姿だったと伝えられています。
そして、若き命を奪ったこの事件の主人公、
「ネイサン・フロイデンソール・レオポルド2世(以下:レオポルド)」
と「リチャード・アルバート・ローブ(以下:ローブ)」の2人が語った
犯行理由に、全米が怒りに震えました。
その許されざる犯行理由とは、一体?
シカゴの海運業で財を成した裕福な家庭で育ったレオポルドは、
哲学者のニーチェに傾倒し、その超人思想にのめり込んでいました。
ニーチェが定義した超人思想の、超人とは、
「自己のうちに価値の基準を確立しているひと」
つまり、価値の基準をいつも外側に求めてしまうような弱者とは違い、
良し悪しについての自己ルールを立てて、それをきちんと守れる人のこと
を指しています。
一方、ローブは、全米一の通販会社シアーズ・ローバックの副社長である父を持ち、裕福な家庭で育ちました。
厳格な乳母にスパルタ教育され、息がつまりそうな毎日の中で、
彼は犯罪小説にのめり込み、やがて自らも完全犯罪をやってみたいと
思うようになりました。
そんなローブと出会ったレオポルドは、彼に一目惚れしてしまい、
「ローブこそが超人に違いない」と信じるようになったのです。
その後2人は、ホモセクシャルの恋人関係に発展し、
ローブが御主人様で、レオポルドが奴隷という関係になりました。
けんちゃん
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シカゴ大学に入学した2人は、共に成績優秀で容姿端麗、
さらに知能指数が非常に高く、一般的な人のIQが100と言われる中、
一説にはローブのIQは160、レオポルドのIQはなんと210、と
言われています。
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そんな彼らは、2人共ニーチェの「超人思想」にさらに傾倒し、
『自分達は別格で特別な存在だ』と歪んだ考えを持つようになりました。
2人はそんな自分達の優秀さを証明する為、最悪の方法を思いついて
しまったのです。
それが…『完全犯罪の殺人』
警察に逮捕される事なく殺人を遂行できる力があると信じていた2人は、
持ち前の頭脳をもってして、様々な犯行計画を練り上げていきます。
まず女の子を殺そうと考えますが、すぐに却下、
次にローブの弟を殺す計画に変更となりますが、これもすぐに変更、
最終的にローブの弟の友人を標的にすることになりました。
さらに、身代金目的の誘拐だと見せかけるために、
脅迫状を送る計画など、警察の目を欺く為の方法も熟考していきました。
しかし、実際に実行された犯行は優秀さを証明するには、
ほど遠いものとなってしまいました。
計画実行の当日になると、標的だった少年が見つからず、
仕方なく標的をローブの従弟ボビー・フランクスに変更したのです。
2人に誘拐されたフランクスは、絞殺され、
顔などを塩酸で焼かれて、シカゴ郊外の線路の下にある
排水溝の中に投げ捨てられてしまいました。
一見すると、非常に雑ですぐに捕まってしまいそうな遺体の処理に
見えますが、約100年前の警察の能力では、顔が分からなくなるなど
身元特定が困難となるだけで捜査は難航してしまったのです。
さらに、計画通り、身代金目的の誘拐だったように見せかける為、
フランクスの家に「ボビーを誘拐した」と電話し、1万ドルの身代金を
要求。そして、脅迫状も郵送したのです。
時代も味方したお陰で、完全犯罪を成し遂げられそうだった2人でした
が、ある事が鍵となり事件はあっけなく解決してしまうのです。
そのある事とは?
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でも、実際はもっとくだらないミスで事件は解決してしまったのです。
事件解決の2つの鍵とは
事件解決の鍵、それは2つありまして、1つは、
フランクスの父が身代金を払えるようになる前に、ポーランド移民の
トニー・ミンキがフランクスの遺体を発見した事でした。
これが単なる身代金目的の誘拐ならフランクスを生かしておくはずなので
フランクスが殺害された事を知った警察は直ちに誘拐目的ではなく、
殺人目的と断定し捜査を仕切り直しました。
思考を重ねた末、身代金を要求することが、完全犯罪の成功に
繋がると踏んでいた2人でしたが、身代金を要求する前に死体が
発見されてしまったのは完全な計算違いでした。
そして、もう1つの事件解決の鍵は、フランクスの遺体が
発見された現場から、1つの眼鏡が発見されたのです。
一見、何の変哲もない眼鏡のように見えましたが、
実はこの眼鏡の蝶番には特徴があって、同じフレームの眼鏡は、
これまでに、わずか3個しか売られていませんでした。
そして、そのうちの1つの持ち主がレオポルドでした。
警察が確認したところ、
その他の2つの持ち主はその眼鏡をしっかり手元に持っていましたが、
レオポルドだけが眼鏡を手元に持っておらず、「バード・ウォッチングを
している時に落とした」と不自然な主張をしたのです。
さらに、身代金を要求した脅迫状の文字を調べると、
レオポルドが法学部のゼミで使っていたタイプライターで打たれたもの
であることが判明しました。
そして、警察が取調べを重ねるうちに2人のアリバイは崩れ、
ついに誘拐と殺害を自供したのです。
この時に語った犯行の動機。
それは…『自分達の優秀さを証明する為の殺人だった』というのです。
対人関係のトラブルや金銭目的ではない、アブノーマルな犯行動機は
たちまち全米を駆け巡り、驚きと怒りの渦を巻き起こしたのです。
けんちゃん
簡単にバレてしまったんですね。
IQ210の割には、大した事なかったわね。
私は、愛嬌300あるから!
闇病み子
けんちゃん
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こうして逮捕された2人のその後ですが、
お金持ちであるローブの家族が雇った弁護士クラレンス・ダロウは、
2人に死刑判決だけは出させまいと何年も奮闘しました。
なぜなら、ダロウは死刑制度反対論者であったからです。
世間は、「精神異常を理由に無罪を主張する」という、
一般的に多く使われる弁護手段を使うのでは?と予想していましたが、
ダロウ流の戦略は、2人とも罪を認めた上での弁護だったのです。
陪審裁判だったら間違いなく死刑判決が出てしまうことを見越したため、
有罪を認めることによって陪審裁判になることを回避し、
たった一人の判事の前で弁護したのです。
そして、裁判の時にダロウはこのような弁論を行いました。
『この戦慄すべき犯罪は彼個人の資質に発したものであり、
それは彼が祖先から受け継いだものです。
ニーチェの思想を真面目に受け止め、自らの人生を賭けて
これを実践したことは咎められるべきことでしょうか?
大学で教えられた哲学によって19歳の少年が絞首刑に処される
ということは到底公平ではありません。』
ダロウの12時間にも及ぶ弁論は、「彼の弁護士人生のクライマックス」
と評価され、大成功。
2人は死刑判決を免れ、殺人罪に対しては終身刑、
誘拐罪に対して99年の懲役刑を受けました。。
その後、イリノイ州ジョリエット刑務所に収監された2人は、
自らの受けた高等教育を善用して、刑務所内の学校で囚人たちに授業を
行う教師となりました。
そして、それぞれの最後についてですが、
1936年1月、ローブは服役者仲間のジェイムズ・デイにシャワー室で
襲撃され、剃刀で切り殺されました。
後にジェイムズ・デイは、ローブにレイプされそうになったと証言し、
正当防衛が認められました。享年30歳。
一方レオポルドは1958年に、33 年間の服役を経て仮釈放が認められて
出所。マスコミの取材攻勢を避けるためにプエルトリコへ移住し、
花屋の未亡人と結婚して、1971年に66歳でこの世を去りました。
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