IQ160越えの脱獄王
その男の名はスティーブンラッセル。彼は実に4度もの脱獄に成功した世界の脱獄王なんです。スティーブンは愛人に会うためにあの手この手で脱獄を試みます。
スティーブンがIQ160の頭で考えたトリックはなんと女性の服を…
アメリカで4度の脱獄に成功した男はIQ163の超天才。
エリート街道をひた走っていた男はなぜ犯罪者となったのか?
そして、脱獄を繰り返した驚きの理由とは?
けんちゃん
闇病み子
けんちゃん
闇病み子
けんちゃん
この犯罪者はIQ163の頭脳を活用して4度もの脱獄を繰り返しました。
頭の使い道間違いすぎよ
闇病み子
けんちゃん
考えが変わってるかもしれないっすよ?
IQの163という知能を脱獄に使った男。
彼が、4回も脱獄を繰り返したドラマチックな理由とは?ある理由とは
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順風満帆な人生からの転落
今回の話の主人公、スティーブン・ラッセルは、
1957年9月14日、アメリカ・ノースカロライナ州で生まれました。
しかし、スティーブンの両親は彼の誕生後すぐに離婚してしまい、
母親が別れた後にシングルマザーになることを拒否した為、
彼はすぐに養子に出されてしまい、
食品製造会社を営む養父母の元で育ちました。
秀才とはいえ、その生い立ちは複雑だったんですね…
そんなスティーブンは大人になった後、
警察官として働くようになりましたが、そこにはある目的がありました。それは、実の母親を見つけ出すためだったのです。
幼き日の母親の記憶が忘れられなかった彼は、
母親にひと目会いたいと言う真っ直ぐな想いから
警察官になることを決めたのです。
その後、スティーブンは警察署長の秘書と結婚し、
ステファニーと言う娘も授かり、順風満帆なエリート街道を
突き進んでいったのです。
そんな幸せに満ちた男がアメリカの歴史に残る脱獄王となってしまったのには、ある強烈な出来事があったのです。
結婚後、計画通り母親を探していたスティーブンでしたが、
ついに、見つけ出すことに成功します。
しかしそこで目の当たりにしたのは、再婚し、子ども3人と幸せな暮らしを送る母親でした。そして驚くべきことに再婚相手はなんと・・・
スティーブンの実の父親だったのです。
そう、母親は離婚したはずの父親とヨリを戻していたのです。
それがキッカケでスティーブンは、「自分だけが拒絶された」と感じ、
精神的に病んでしまい警察官を辞めてしまいました。
闇病み子
けんちゃん
エリート街道から大きく外れてくことになります。
警察官から詐欺師へ
スティーブンは警察署長の秘書と結婚し
ステファニーと言う子宝にも恵まれて充実生活を送っていたのですが、
彼は、とんでもない秘密を抱えていたのでした。それは…
男性の愛人がいたということ。
けんちゃん
スティーブンは幼少の頃から、なんとなく男性好きなことに
気がつきはじめた同性愛者だったのです。
そんなスティーブンは、男性の愛人ジェームスケンペルのために、
結婚生活の傍ら、お金を湯水のごとく貢ぐようになったのです。
その後、持ち前の頭脳で持って、新たに企業の役員として活動を再開
させたスティーブンでしたが、この時代はまだLGBTに対する蔑視が
激しく、彼がゲイだと発覚するとすぐに解雇されてしまったのです。
ジェームスとの生活費にも困り果ててしまい、
カードの返済に追われ続ける生活を強いられた彼は、勢いそのまま
保険金詐欺に手を出してしまったのです。
自らビルの床を濡らし、わざと滑って転んでケガを負い、
保険金4万5千ドルほどを騙し取りました。
そんな詐欺を繰り返して生活費を賄っていたのですが、そんな最中、
愛人ジェームスがHIVを発症してしまったのです。
発見された時にはもう末期で、余命もほぼわずかと言う状態でした。
そんな状況の中、スティーブンはジェームスの看病を優先させるべく、
妻と娘に別れを告げて、看病するために同棲生活を始めたのです。
毎日、付きっきりで看病する生活を送っていたスティーブンでしたが、
そんな生活も長くは続かず、彼はついに保険金詐欺の容疑で逮捕されました。
そして、懲役6ヶ月の判決を伝えられたのです。
闇病み子
けんちゃん
けんちゃん
ここから彼の脱獄人生が始まります。
脱獄王の始まり
数々の詐欺行為がバレてしまい、刑務所に入れられたスティーブン。
しかし、6ヶ月の収監期間のうち、いつ亡くなってしまうかわからない、
恋人ジェームスに一目会う為に、スティーブンは脱獄を決意しました。
それから、スティーブンは毎日看守の動きを観察し、その行動を把握。
それにより、看守がタバコを吸いに行くときに、
看守部屋が無人になることが分かりました。
それから毎日、看守のタバコ休憩の隙に看守部屋を物色して、
脱獄の役に立ちそうなものを探し、
そこで、女性ものの洋服を手に入れました。
さらに、脱獄を大きく後押しするヒントとして、
警察官が無線機で刑務所の出入り口をノックすると、
看守が扉を開けていることを突き止めました。
そして、1993年5月13日に驚きのトリックで脱獄を実行に移します。
いつも通り、看守がタバコを吸いに行った事を確認すると、
あらかじめ用意した女性の服に着替えて女性になりきりました。
そして、看守部屋から無線機を奪い、刑務所の出入り口を無線機で
ノックして、堂々と刑務所の正面から脱出したのです。
意外とあっけなく脱獄に成功した様に見えますが、
このような大胆な行動を臆する事なく堂々とやり遂げるメンタルは、
とても強靭なものだったと考えられます。
その足でスティーブンは、ジェームスのもとへ帰宅し、
看病しながらの逃亡生活を送りましたが、
それも1週間で幕を閉じました。
恋人ジェームスといるところを逮捕され、
懲役期間は加算されて3年間の服役となってしまったのです。
さらに追い討ちをかけるように、逮捕から3週間後、
ジェームスは病魔に負け、永遠の眠りについてしまったのです。
再逮捕後、模範囚として過ごしていたスティーブンは、
19ヵ月経った頃に仮出所が許可されました。
するとその間に彼は、その頭脳を生かして、
一流医療コンサルタント会社に就職したのです。
しかも年収8万5千ドルの重役としてです。
なぜ前科者の彼がそんな職につけたのか?
そこにも驚きのトリックがありました。
それは、まず新聞に架空の会社の求人広告を掲載して、
その架空の会社宛てに送られてきた大量の履歴書を自ら使い
他人になりすまし面接に臨んだのです。
こうしてスティーブンは、大企業の経理部門トップとして
働くようになりました。
漫画みたいな話ですが、彼の強靭なメンタルが生み出した
驚くべきノンフィクションだといえます。
そして、新しい恋人・フィリップと交際を開始し、
新しい生活をスタートさせました。
しかし、経理部門のトップとして会社のお金を管理していた
スティーブンは再び恋人への貢ぎ癖を発揮してしまい、
会社のお金に手を出し始めてしまったのです。
そして、横領罪で再び逮捕。
恋人フィリップも共犯容疑で逮捕されてしまったのです。
闇病み子
けんちゃん
けんちゃん
驚異のトリック
2人揃って逮捕されたスティーブンとフィリップでしたが、
横領の事を知らずに逮捕されたフィリップは獄中でスティーブンに激怒。
そんなフィリップにスティーブンは
「落ち着け、起訴されても金さえ払えば仮釈放だ」と伝えました。
実は、逮捕の直前、スティーブンはお金をあらかじめ引き出しておき、
保釈金の準備をしていたのです。
そして、裁判の結果、それぞれの保釈金の額が確定したのですが、
恋人フィリップの保釈金が4万ドルに対して、
なんとスティーブンの保釈金は90万ドル。と言う破格の結果に。
フィリップの分はまだしも、自身の保釈金は用意してた額では
到底足りなかったのです。
しかし、恋人と離れた生活など考えられなかったスティーブンは、
2度目の脱獄を決意しました。
その方法は…保釈指示書の偽造。
どういうことかと言うと、スティーブンは裁判で提示された、
保釈金の明記された指示書を必死で暗記しました。
文字の大きさやサイン、用紙のデザインまで細かくです。
その雛形を忘れない内に一気に書き上げて友人に郵送。
パソコンで清書してもらったものを送ってもらい、
自身の保釈金額を4万5千ドルまで引き下げた保釈指示書を
手に入れたのです。
そして再び裁判をする際に、裁判所で、用意していた偽の保釈指示書をわざと落として用務員に拾わせ、
その後に判事になりすまして電話をかけ、その指示書の金額を
パソコンに入力させる事で、大幅に保釈金を下げることに成功。
用意してたお金でそれを払い、獄中から開放されたのでした。
けんちゃん
スティーブンの記憶力が凄いですよね
闇病み子
けんちゃん
繰り返していくのでした。
繰り返される脱獄
保釈金の偽造で見事、脱獄に成功したスティーブンは、
そのままフィリップと平和な暮らしを送っていくかと思われましたが、
次の日に保釈金の偽造が発覚し、
またしてもスティーブンは逮捕されました。
いや気づくのおせえわ!
そして、2度の脱獄を繰り返した彼に下された判決は、
なんと懲役45年と膨大な刑罰だったのです。
さらに、スティーブンは電気フェンスに高度な監視カメラ、
完全武装の警備兵が揃ったテキサス州で最高のセキュリティレベルを誇る
エステルユニット刑務所に収監されたのです。
しかしそれでも、恋人のフィリップに会うためにスティーブンは、
再び脱出を決意するのでした。
まず、彼がとった行動は、刑務所内で開かれている美術講座に入会し、
そこで、木や森など緑が多い自然系の絵ばかりを書き続けました。
その行動の中で、緑色のマーカーペンをひたすら集めて、
収容部屋のベッドの下に隠し溜め続けたのです。
刑務官たちも彼が緑のペンばかり消費する行動には気付いていましたが、
特に問題視する事なく緑のペンを買い与え続けました。
それが、スティーブンの策略とも知らずに…
110本もの緑色のペンを集めたスティーブンは行動に移ります。
インクを水に溶かし、自身の囚人服を緑色に染めたのです。
すると囚人服は、まるで医療スタッフの服のようになりました。
そして、3回目の脱獄当日。スティーブンは、医師になりすまし、
「急患が運ばれてきたから扉を早く開けてくれ」と看守に言い、
考える隙を与えずに収監室の扉を開けさせて脱獄に成功。
一応、繰り返しになりますが、これはノンフィクションです。
こうして3度目の脱獄に成功したスティーブンは再びフィリップと合流し
指名手配されながらも逃亡生活を送りましたが、すぐに逮捕。
2人は別々の刑務所に収監されることになりました。
けんちゃん
毎回、捕まるの早すぎないですか?
もう普通ならさっさと脱獄諦めますよね
たまにしか会えないからキュンキュンするものなのよ!
闇病み子
けんちゃん
そして、いよいよ最終章。
スティーブンが脱獄王と呼ばれる所以となった、
伝説の4度目の脱獄へと物語は進むのです。
スティーブンの最期
3度目の逮捕から7ヶ月後、スティーブンに関して驚きの報告が
発表されました。それは…
スティーブンがHIVに感染した。というニュースです。
ついに病魔に侵され、スティーブンの脱獄劇も終わりかと世間は
思いましたが、実は、これも彼の策略だったのです。
彼は、逮捕されてからずっと計画的に食事量を減らし、
意図的に痩せ細っていきました。
自身をHIV感染者に見せかけるために。
そして、監獄内で自身のカルテを偽造、検査結果を差し替えて
HIV感染を装いヒューストン病院に入院したのです。
そこで、スティーブンは自身が亡くなったと偽装の報告書を作成し、
提出しました。そう、脱獄の為に自分を死んだことにしたのです。
その足で病院から抜け出し、前人未到、4度目の脱獄に成功しました。
スティーブンはその後、弁護士ライセンスを偽造作成し、
フィリップの刑務所にやってきてフィリップと再会を果たしたのです。
しかし、例の如く、弁護士資格の偽造からすぐに足がついてしまい、
スティーブンはまたしても逮捕されてしまいました。
そして現在、スティーブンは懲役144年の刑を言い渡され、
今も刑務所で収監されています。
インタビューに対して、スティーブンは、
「もう脱獄の意思はない」と答えています。
おそらく、恋人のフィリップと交際破局した事で、
脱獄の目的が無くなったからだと考えられています。
しかし、4度の脱獄を繰り返した脱獄王のことなので、
また、いつか脱獄をするのでは?と一部では囁かれています。
けんちゃん
愛する人に会いに行く為ってことなんですが、
これは、おそらく彼が幼少期にまともな愛を受けずに育ってきた
反動から来るものかもしれませんね。
闇病み子
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